DR-Zのラジエターについて
ラジエターの冷却流路と水温について思うことがあったので書く.
二台目のDR-Zは前のオーナーがレーサーのラジエターを取り付けてあったので,S又はSMのラジエターとの違いについて書いておく.
まず一枚目の模式図がS,SMのラジエター
二枚目がレーサーのラジエター
見比べてみると冷却水路が違うことがわかる.S,SM(以下純正とする)は右から左へ冷却水が流れる.しかしレーサー(以下E用とする)は左右に分岐していることがわかる.
これを見る限りでは,冷却効率を考えてE用は分割,純正はより冷却温度を下げるために二段式にしたのだろうか.
ここで疑問に思うことが有る.純正の場合,右側のラジエター上部に水温警告灯のセンサーがついている.つまりエンジンから直接出てきた水温ではなく,多少なりとも冷却された水温が計測されていることになる.また左側は冷却ファンのスイッチだがこれもまた右側で冷却された水温をもとに動作している.ファンが回った時点でエンジンヘッドからの冷却水温は設定温度より高いのではないかという.
まあ街乗り程度ならめったなことでファンが回ることはないので問題ないのかもしれないwただジムカーナでグルグルしてると85℃くらいかな.アイドリングで待機中がきついです.
●E用のラジエターを使用する場合
現在,E用のラジエターを使用していますが純正と異なる点がいくつかあるので記載します.
・ラジエターホースは上記のようにE用が必要
・水温センサー,ファンスイッチ取付用のボス穴は無い
・ラジエターファンも純正は取付できない
その為,ジムカーナ用として下記の改修を行った.
・水温計の取付
(KOSOの水温計及び取付アダプタ)
・冷却ファン(PCファン 中古380円なり 手動スイッチ追加)
・ラジエターキャップ 1.6から1.4へ変更
・サーモスタット取付
この条件で昨日峠に行きましたが,走行中はだいたい60℃くらいでした.サーモスタットの影響で冷却水の大半がバイパスされているためこんなものでしょう.
街中で渋滞につかまると一気に80℃を越えてきます.現在はPCファン一つだけなので少し心もとない.夏場はもう一つ追加した方がよさそうだ.
こんな感じかな.最後に参考にしている記事を一つ載せておく.
https://www.remotemoto.com/articles/drz400-water-temperature-sensor-install/